こんな内要を学びます
基礎クラスと応用クラス
基礎クラスでは、話題のニュースをいろいろな角度から解説し、内容を掘り下げて考えることで、ニュースを理解する力をつけてきました。
応用クラスは、ひとつひとつのニュースの意味を捉える基礎段階を卒業して、色々なニュースを深く理解するために社会自体をよく知ろうとするクラスです。
社会自体をよく知るにはどんな方法があるでしょうか。
それは、いろいろな社会現象のうしろにある法則を知るという方法です。
応用クラスでは、社会法則を学ぶことで、色々なニュースのつながりや大きな社会的背景を理解します。
社会法則を知って社会現象を理解する
社会現象のうしろには社会法則がある
「社会法則」って何でしょう?
学校の物理・化学・生物で自然法則は習ったけど、「社会の法則」には馴染みがないと思われたかもしれません。
一人の考えや行動をみると法則の存在はわかりにくい
というのも、社会はひとり一人の自由な意思や様々な動機が集まって出来ていて、そこにはそもそも客観的な法則などないように見えるからです。確かに、ひとり一人の行動を100%決定してしまうような法則はありません。
しかし人間が集まって大きな集団になると、話しは違ってきます。ひとり一人の意識には関係なく集団としての運動が生まれるからです。
市民社会の誕生と社会法則の発見
社会法則は近代の科学と産業の発達の中から発見されてきました。
これまで神の意志とかその他の神秘的なもの、わけの分から超自然的な力が作用していると考えられ、血塗られた事件が繰り返されるだけと思われた歴史のイメージは、資本主義の急速な発展で目にみえる変化として捉えられ、さらに、産業革命以降に人びとの仕事や生活が結びつき理解が深まるにつれて、人間の意識の外にある客観的な法則として理解されるようになってきました。
応用クラスの目的
応用クラスでは、そのような社会についての考え方が、封建制から資本主義への移行の際の大切な根拠となり、また、資本主義社会が生まれてからは、この新しい社会が持つ可能性と否定性とをリアルに捉えていったことを、近代の哲学や社会思想の流れとして、検討します。そして、その結果発見された社会法則とともに、資本主義社会の法則を解説します。
これまでにお話ししてきたテーマ
哲学・社会思想
・ 市民革命前の意識革命
・ 市民革命と新しい思想
・ 社会の法則の発見
・ 歴史の法則の発見
経済学
・ 働くことの意味を考える
・ 人間社会の成り立ちと運動
・ 物の値段の決まり方
・ 私たちがお金に振り回される理由
・ 資本とは何か
・ 賃金とは何か?
・ ここが変だよ、日本人―ドイツから見た日本の働き方と賃金
・ 頑張って働いても報われないのはなぜだろう
・ ブラック企業が生まれる理由
・ 経済が発展してもなぜ失業はなくならないのか
これらから採り上げたいテーマ
哲学・社会思想
・ 絶対王政の克服—哲学・経済学・社会思想の動き—
・ マルクスと青春時代
経済学
・ 価値には二つの意味がある。
・ お金の力と拝金主義
・ 私たちの資本主義社会はこういう社会
・ 過労死・過労自殺が生まれる理由
・ 戦前の日本と戦後の日本―社会構造から考えるー
・ 現代資本主義と国際紛争
こんな見方や考え方が身につきます
・ 社会法則に基づいて、ニュースをその社会的背景から深く理解できるようになる。
・ 社会について、深い疑問を出せるようになる。
・ 新聞を1面から読めるようになる。
・ ニュースの解説者の誤りや勘違いや一面性に気が付くようになる。
・ 報道番組をみるのが楽しくなる。
・ いろいろな人々の利益が自分の利益と共通していることがわかり、国境や民族、信仰や思想を超えて共通の利益を持つ者同士として、接せるようになる。
・ 社会についての論点、自分の意見を、語れるようになる。
こんな方におすすめします
・自然や社会や人間に関する科学的な世界観を知りたい。
・社会を基礎から理解したい。
・歴史の法則を知りたい。
・資本主義社会の経済法則を知りたい。
・現在の日本や世界でおこる社会的な問題の原因を知りたい。
・社会におこるさまざまな対立、紛争、戦争、差別、社会排除等の原因を知りたい。
・社会の問題点を知ることで、改善の可能性と自分でもできることを考えたい。